会社の健康診断の検査項目である「尿蛋白検査」からは、およその腎臓の状態が把握できます。
この検査項目は、「慢性腎臓病(CKD)」の早期発見することに役立ちます。
もし、検査結果が陽性であればさらに詳しい検査を受け、さらに生活習慣を改善するよに努めましょう
Contents
尿蛋白検査で慢性腎臓病の早期発見
腎臓の機能は、血液から老廃物を取り除くことを主としてます。
腎臓へ入った血液は、毛細血管が糸のように絡まった肝臓の中にある「糸球体」に送られます。
そこで老廃物が取り除かれ、余分な水分や塩分と一緒になって尿となって排出。その過程で、タンパク質は必要な成分なのでろ過されることなく血液にほとんど残っているのが正常な状態です。
しかし、腎臓の糸球体が傷ついたり壊れたりすると、ろ過する機能が低下し尿にタンパク質が漏れでてきます。
尿蛋白検査は、尿のタンパク質の量を調べる検査で、「ー」から「3+」の
5段階で判定する方法で、腎機能の状況を見ていきます。
検査が陽性であった+1以上の方は、慢性腎臓病の疑いもありますので、詳しい検査を受けることをおすすめします。
尿蛋白検査結果が陽性ならさらに詳しい検査
尿蛋白検査が陽性の方が、尿検査の次にうけるのは血液検査で、「血清クレアチニン検査」といわれる検査です。
クレアチニンは、老廃物の一つで腎臓が健康なら、ろ過されて尿中に排泄され、
機能が低下してくると、血液中にろ過されずとどまることが増えてきます。
この数値が高ければ、「慢性腎臓病」の可能性が高くなります。
血清クレアチニンの値から糸球体のろ過量を計算された、
「推算糸球体ろ過量(eGFR)という数値は、糸球体が血液をどのくらい
ろ過しているかを示す数値です。
60未満なら腎臓病の疑いがあり、3ヶ月以上継続すると慢性腎臓病と診断されます。
尿蛋白の出た人の生活習慣改善のポイント
慢性腎臓病は、
✔️肥満
✔️メタボリックシンドローム
✔️脂質異常症
✔️高尿酸血症
✔️喫煙
などが危険因子とされています。
尿蛋白が出た人は、ぜひ次のような点をポイントに生活習慣を改めて行きましょう!!
【生活習慣改善のポイント〜改善しましょう】
タバコ | タバコを吸う人は、尿蛋白が出やすくなり、腎機能の検査値が悪くなります。できれば、禁煙をしたいものです。 |
肥満 | 肥満は、動脈硬化を進行させ腎臓の血管に悪い影響を与えます。運動を習慣化し、肥満やメタボから解放していきたいですね。 |
塩分の取りすぎ | 塩分の取りすぎは、血圧をあげ腎臓に負担がかかります。1日の摂取する量は5g程度を目標にしていきましょう。 |
飲み過ぎ | アルコールの取りすぎは、慢性腎臓病の危険因子です。1日にビール中瓶1本、日本酒1合を目安に摂取していきましょう。 |
【生活習慣改善のピイント〜適度な運動のおすすめ】
適度な運動 | 適度な運動は、腎臓機能の低下が遅くなるという研究データあるようです。まずは、ウォーキングや筋トレやサイクリングなどの適度な運動を取り入れて行きましょう。 |
このように、普段の生活習慣を改めて適度な運動をすることが重要ですね。